10月7日(日) 一時離脱2日目です。

12時過ぎに大声出して帰ってきたバカ者のせいで、なんだか寝不足。
それでも5時45分に起きて身支度し、6時にホテルを出発。
近隣の地下鉄「エスト駅」から7番線で「ピラミッド駅へ」。
切符の買い方も一回券なら買えるようになった。
(でも、遠くに行く場合の買い方は、これから勉強します。)

今日は「マイバス」という日本語のモンサンミッシェルツアー。
バスで運んでくれるし、車内では日本語の説明があるし、楽チンの1日になります。
でも、近くのカフェはまだ食事対応していなく、カプチーノだけを飲んでの対応になります。前日に何か買っておけば良かったと後悔。

今日のツアーは申込者が多かったようで、2台での移動です。
私は2号車。ガイドは、外見は普通だけどなぜかオネエ言葉のおじさん。
この口調を1日聞かされるのはどうかと思ったけど、人間の対応力は不思議です。
1時間後にはほとんど気にならなくなってました。

マイバスツアーで使ったバス。

バスは、暗いパリを出て高速に乗り、360キロ先の世界遺産を目指します。
往復で700キロオーバーか・・・。
フランスの法律で、300キロを超えるバスには運転手が2人乗り込みます。
乗客もシートベルト着用義務なのは日本と同じ。

天気はどんよりとした曇り時々雨。
モンサンミッシェルでは晴れますように。

2時間ほど走ったところで、最初の観光地であるオンフルールに到着。
運河とかわいい町並みの小さな街です。
ここはここでなかなか良い雰囲気。ガイドさんによればデートコースの定番だそうです。
ここは15分のトイレと30分ほどの観光でさっさと切り上げます。
おそらく、2度と来ることはない街のひとつになるでしょう。

オンフルールの街並み。
オンフルールの教会内部。木造で美しい。
跳ね橋がありました。

それにしても寒い。
気温は12度から14度くらい。風も強く、持って来る服の選択を誤った感があります。
風邪ひきませんように・・・。

モンサンミッシェルに到着した時は、雨も上がりうっすらと陽もさしてきましたが、相変わらず風が強く、寒いのなんのって。しかも13時から16時45分までバスには戻れません。(なるべく風の影響を受けない場所に長くいようっと。)

写真で見たのと同じ風景。でも、実際に見ると感動が違います。
このシャトルバスで移動します。

モンサンミッシェルへは、車で直接行くことはできません。バスは手前の駐車場までで、そこからは無料のシャトルバスが出ています。タイミングよくバスが来たので乗り込み、長い橋を渡ってモンサンミッシェルの島へ渡り、すぐに教会の見学。(入場料は8ユーロ)幾層にも重なった部屋が迷路のようにつながっていて、なかなか見応えがあります。完全な石造りだと思っていたら一部木材が使われていたり、新たな発見がありました。

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島の中にはお土産物屋やレストランもあります。
登る前に血糖値を上げます。

モンサンミッシェルが何故できたかというと、天使ミカエル(ミッシェル)が、地元のキリスト教の僧侶の夢枕に立ち、「あの岩の島に私を祀る聖堂を建てなさい。」とおっしゃったことが始まりです。その後、戦争時の要塞になったり牢獄に使われたりと紆余曲折があり、現在の形になっています。

モン・サン・ミシェル内部
モン・サン・ミシェル内部
干潮の干潟を歩く人多数。

言わずと知れた世界遺産で、マチュピチュやアンコールワットと人気を分ける世界有数の観光地です。この日はお客さんがいつもより少ないという話でしたが、それでもバスの様子を見ると数千人は来たように思われます。(50人乗りのバスが10分おきにピストンして10時間だと3000人になる計算。バスを使わず歩く人も多い。)
入場料がおよそ1000円なので、この日の教会の収入は300万円か・・。

こちらがバスの発着所前。カフェとショップがあります。

再び駐車場に集合してバスが出発したのが4時50分。
帰りもたっぷり4時間以上かかり、パリに到着したのは9時半でした。

このツアーは、14時間の行程の9時間は移動です。
あまりにも移動時間が長く、その意味ではコスパはよくありません。
それじゃあ、行かない方がいいのかといういと、そうでもないようです。
もし、効率よくモンサンミッシェルを含むツアーを考えるとすると、パリから1泊、できれば2泊くらいして近所を見て周るべきでしょう。では、ご近所に見るべきものは・・・。
ないこともありませんが、パリ市内の観光に比べたらやや地味かもしれません。ほとんどの観光客はパリに5泊くらいでしょうか。その中でパリ市内の主な観光地を周り、ヴェルサイユ宮殿も見て、となったら残された日数はほとんどありません。モンサンミッシェル付近に2日も3日も使うゆとりはないはずです。(ある人はいいんですよ。)
でも、世界ナンバーワンかもしれない世界遺産だし、やっぱり見たい。そうであれば、9時間の移動に耐えて1日で完結する弾丸ツアーも意味を持ち始めます。

実際に参加してみて、「9時間、もったいないなあ。」とも思いましたが、「行くんじゃなかった。14時間あれば、市内でもっと充実した観光ができたはずだ。」とも思ってないのです。もちろん今回の日程が6泊7日という、ゆとりあるものだから言えるのでしょう。パリに2日しかいないとなったら、その時は考えちゃうかも。

いずれにしても、人気ある世界遺産をこの目で見てこれた感動は大きなものです。
これで明日あたり風邪をひいてなければ、文句なしです。

帰りのバスの中でガイドさんが、「明後日ヴェルサイユに行く予定の人はいますか?明後日は職員がストを予定しているので、開かないかもしれません。そのためバスツアーも取りやめになっています。自分で行かれる方も、何時に開くかわからないし開かないかもしれないというリスクを理解して行ってくださいね。」

明後日・・・ヴェルサイユの予定です。

どうしよう。やはり変更か・・それとも11時くらいにストが終わることを狙って行ってみるか。もしドンピシャ当たればかなり空いているだろう。

いや、そんな冒険はできません。
予定変更です。

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